タイヤの話 基礎知識

つづき

【進化した原因】
進化によって何が変わったか?
「昔(5年以上前)の○○は静かだった」とか「グリップが良かった」と言われるコトよりも、
「長持ちした」と言われることが多いようです。これは最近のタイヤについて静粛性やグリップ力に不満は少ないが、耐磨耗性に関しては「昔のほうが良かった」ということでしょう。そういう風にお考えの方はみごと正解です。昔と違ってコンピュータなどによるタイヤの分析が進み、色々なタイヤパターンを試行錯誤できるようになったのと、工場の機械なども複雑な作業が出来るようになり、希望どおりのタイヤパターンが生産できるようになったコトもあり、静粛性は良くなりました。そして色々な素材を使う事によってタイヤの構造も変わってきました。これにより乗り心地優先に造ったり、ハンドルの応答性に優れたスポーツタイヤを造るのも比較的簡単になりました。しかし、耐磨耗性が向上しなかったのはなぜでしょう?

【路面の進化】
今ではほとんどの道路が舗装されています。舗装されていない道路といえば、今ではもう農道ぐらいではないでしょうか。また、舗装されたアスファルト路面のメンテナンス(補修など)もしっかりとされており、タイヤにかかる負担は安定するようになりました。
現在販売されているタイヤのほとんどが「アスファルト路面用」になってきました。滅多に走るコトのない「非アスファルト路面」を走行した時に、最高の性能が出ても誰も誉めてくれないからです。また土や石の転がった路面というのは滑ったり、滑らなかったりと実に不安定で、非アスファルト用で性能のいいタイヤを作っても満足できる性能が発揮されるとは限らないからです。 そして道路清掃や管理のお陰で大変安定した走行ができるようになりました。

馬力の進化】
280馬力!これは今では珍しくなくなりましたね。そうでなくても100馬力以上の車がかなり多くなりました。昔では考えられないほど馬力が上がったので、車の加速などもすばらしいものになりました。雑にアクセルなど踏むとタイヤには大きな負担がかかります。これによってタイヤは減りやすくなったと言えるでしょう。
さらに問題があります。馬力が上がったという事はそれに見合ったタイヤを装着する必要があります。安定した走行を得るために「ハイグリップなもの」簡単に言えばゴムの柔らかいものに変わってきました。柔らかくしないと「発進できない」「曲がれない」「止まれない」からです。
これは、一部の高級車だけの話ではありません。軽自動車から中級セダンやスポーツカーなど全ての車に当てはまるのですから。

【車重の変化】
上で書いたように車の馬力が上がると車の重さも変わります。重くなるのです。
昔は1トンを越えない車が多かったのですが、今では2トン近い車も増えました。タイヤは以前よりも重いものを支える必要が出てきました。これも必要以上に負担がかかります。 また世界的に安全性への見直しがされ、登場したのがエアバッグやアンチロックブレーキなど。今では装着されていて当たり前のようになりました。車のボディも強くなりました。これらの要因も車を重くする原因になっています。 タイヤの進化 タイヤが単独で進化したワケではなく、その時代に適したものをタイヤメーカーが開発したというコトになります。実際、ピレリなどはジャガーやポルシェなどの自動車メーカーとタイヤを共同開発するコトが多く、そこで開発されたタイヤを市販しています。
国産メーカーは市販用と純正装着用と別れている場合がほとんどですが。

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